大日製罐株式会社

PRODUCT

18L缶の仕様

口金一覧

口金の写真、断面図、種類、口径。

内容物や用途によって、仕様や口径がお選び頂けます。

※表組はスワイプできます
口金写真 口金断面図 種類 口径(mm)
ローヤル(クラウン)(PET製 ステンレス製) ローヤル
(クラウン)
(PET製 ステンレス製)
40
50
70
シール シール 38
ポリネック ポリネック 40
50
カールド カールド 50
70
リード リード 70
90◎
イージークリンプ イージークリンプ 37
50
100
125
150
カールシール(ポリ栓シール) カールシール
(ポリ栓シール)
50
53
アトロン(ポリ内装式) アトロン
(ポリ内装式)
50
押し蓋グリス 押し蓋グリス 100
160◎
203
被せ蓋式(天切缶) 被せ蓋式
(天切缶)
 

*関東地区のみ取り扱い。 ◎関西地区のみ取り扱い。

製品規格

品種、項目、天および地の辺長、高さ、重量、容量。

内容物や用途によって、仕様や口径がお選び頂けます。

※表組はスワイプできます
品種 代表図面 項目 天および
地の辺長
(mm)
高さ(mm) 重量(g) 容量(L)
溶接18L缶 ローヤル40
(PDF: 76KB)
数値
許容値
238
±1
349.5
±1
1140
±60
19.25
±0.45
アトロン18L缶 50アトロン
(PDF: 76KB)
数値
許容値
238
±1
349.0
±1
1345
±60
18.20
±0.45
天切18L缶
(被せ蓋無し)
天切
(PDF:60KB)
数値
許容値
238
±1
349.0
±1
960
±50
19.25
±0.45
ハイブリッド18L缶 PN-50
(PDF: 76KB)
数値
許容値
238
±1
350.0
±1
1150
±60
19.25
±0.45
エフティー18L缶 PN-50
(PDF: 76KB)
数値
許容値
238
±1
350.0
±1
1150
±60
19.25
±0.45
イーピィー18L缶 PN-50
(PDF: 76KB)
数値
許容値
238
±1
350.0
±1
1140
±60
19.25
±0.45

材料説明

18L缶の素材の説明。

ぶりき・LTW-N・TFSについて

18L缶の素材としてぶりき、LTW-N、TFSが使用されています。

ぶりき
鋼板表面にSn(錫)をめっきした美麗な外観を有する材料。
LTW-N
鋼板上にSn(錫)を島状にめっきし、更に金属Cr(クロム)を付着させた材料(Lite Wel;軽い、明るい、良い、溶接のできる の意味を含む。)
TFS
鋼板表面に金属Cr(クロム)をめっきした材料(Tin Free Steel;錫なし鋼板)
【機能比較】 ぶりき LTW-N TFS (冷延)
裸耐食性*1 ◎~○ ×
耐アルカリ性 × ×~△
耐応力割れ性(裸) ◎~○
内面無地プレス性 ×
塗装後耐食性 ×
塗料密着性 ◎~○
溶接性 △*2

*1 内容物によっては別の評価になる場合が有ります。詳細はご確認下さい。
*2 通常TFS溶接時には表層クロム鍍金層の研磨除去が必要ですが、大日製罐・JFEスチールにて共同開発したBTW(ブライトウェル)の場合、無研磨 溶接が可能です。そのため研磨粉の飛散等が無く、缶の清浄性に優れています。

リサイクル

容器包装リサイクル法のご説明、スチール缶リサイクル率の推移表。

容器包装リサイクル法のご説明、スチール缶リサイクル率の推移表。

毎年、大量に私たちの家庭から排出される一般廃棄物は、いわゆる「ごみ間題」として大きな社会間題となっています。 わが国では年間5,160万トン(平成14年度)もの「ごみ」が家庭や会社から排出されています。これは東京ドームの137杯分にあたります。このうち、「容器」と「包装」の廃棄物は容積比で約60%、重量 比で約25%もの割合を占めています。この法律のポイントは、すべての人々に明確な役割を担ってもらうことで効率の良いリサイクル・システムを創り出すことにあります。わが国では、現在排出された「ごみ」の約76%は焼却処理され、約13%は直接埋め立てられているのが現状で、ごみのリサイクル率はわずか10%にとどまっています。そこで「ごみ金体の60%を占める容器包装廃棄物を「資源」へと蘇らせることにより、ごみ全体の量を減らそうということで平成9年4月にスタートしたのが「容器包装リサイクル法」なのです。

容器包装リサイクル法における「容器包装」とは「商品を入れているものや、商品を包んでいるもの」「中身の商品が消費されたら不要となるもの」と定義しております。基本的にはすべての「容器」や「包装」が対象となります。具体的に言いますと、私たちが日常の生活で使用している飲料の入っている缶、びん、紙パックやプラスチック製の容器、お菓子や靴・家電製品の空き箱、デパートの包装紙、スーパーの袋、生鮮食品のトレイに使われているラップフィルム等、全てが対象となるわけです。

現状、18リットル缶を合むスチール製の容器は、市町村の分別収集の対象にはなりますが、この段階で有価物として取引きされ、リサイクルされているため、企業(事業者)の再商品化(リサイクル)義務の対象外となっています。すなわち、私たちが製造、販売している18リットル缶をはじめとするスチール製容器は、循環型社会に最も適した容器といっても過言ではないのです。
すべての人々が、それぞれの立場でリサイクルの役割を担う一リサイクルは一人一人のマナーからスタートします。これが容器包装リサイクル法に謳われた基本理念です。すなわち、リサイクルの義務を担う「事業者」、分別 収集を行う「市町村」、分別排出を行う「消費者」一どれかひとつ欠けても「ごみ」は資源へと生まれ変わることはできません。

平成19年度のスチール缶再資源化率(リサイクル率)は鉄スクラップの需要が拡大し、一部が缶スクラップ以外で流通したことなどの要因により、平成18年度の88.1%から3ポイント変動し85.1%となっておりますが、経済産業省の産業構造審議会ガイドラインである「85%以上」を7年連続で達成しています。1990年代後半にはスチール缶リサイクル率世界トップのドイツと肩を並べ、現在においても日本のスチール缶リサイクル率は世界トップレベルの水準を維持しています。

スチール缶リサイクル率の推移

  生産量 (千トン) 缶屑使用量 (千トン) 再資源化率(%)
平成2年 1,459 654 44.8
平成4年 1,400 795 56.8
平成6年 1,475 1,030 69.8
平成8年 1,422 1,100 77.3
平成10年 1,285 1,060 82.5
平成12年 1,215 1,023 84.2
平成14年 949 817 86.1
平成16年 908 791 87.1
平成18年 832 732 88.1
平成19年 834 710 85.1

取扱い上の注意

金属板製18リットル缶のお取扱いについてのお願い。

  1. 仕様選定上の注意

    1. イ)実缶テストでの結果をご確認の上、内容物の性状に適した容器をお選び下さい。
      1. 腐食性、浸食性、気密性、安全性、衛生性、充填温度及び充填後のヘッドスペースなどをご考慮の上、仕様をお決め下さい。
      2. 従来品の場合でも、添加物の種類、量などの内容物の軽微な変更によって容器の品質を大きく損ねる場合がございますのでご注意下さい。
    2. ロ)内容物が危険物に指定されている場合、危険等級/安全性能基準(性能試験に適合)、運搬手段/陸上(国内)海上・航空、危険物指定キャップなど、法規制に適合した容器とキャップをご使用下さい。
  2. 充填時の注意

    1. イ)食品以外の高温の内容物を充填する場合、出来るだけ常温に下がってから、フタ・キャップの締め付けを行って下さい。 充填後直ぐに密封しますとバキューム現象によって缶が変形したり、外気の水分を吸入するおそれがあります。
    2. ロ)一部の食品等で高温・殺菌充填する場合は、完全密封用のフタを使用して下さい。
  3. フタ・キャップの装着、開封時の注意

    1. イ)フタ・キャップは漏洩を防ぐため正しい圧力・ストロークで装着して下さい。強すぎる圧力・過大なストロークで押すと変形等で漏洩するおそれがあります。
    2. ロ)締め機の必要なフタ・キャップには、正しく調整された専用の締め機を使用して下さい。また、定期的なメンテナンスをお奨め致します。
    3. ハ)内容物が容器外部や嵌合部に付着した場合、拭き取ってからフタ・キャップを装着して下さい。
    4. ニ)金属プロテクターの開封時、金属端が露出しているため、手を切るおそれがありますので保護手袋を使用しドライバー・ペンチ等の適切な治具を使用して下さい。
    5. ホ)一度使用したキャップの再使用は、本来の性能を満たさないおそれがあり転倒・落下した場合に外れるおそれがありますのでご注意下さい。
  4. 空缶及び充填済み容器の保管時の注意

    1. イ)以下の点にご注意の上、必ず屋内で保管して出来るだけ早期にご使用下さい。
      1. 湿気・潮風による錆びの発生、直射日光による膨張及び退色
      2. 大きな温度変化により結露の発生(結露による発錆のおそれと結露水が缶内に浸入するおそれ)
    2. ロ)充填済み缶の横倒し保管は、内容物漏洩のおそれがあるためお止め下さい。
    3. ハ)乾いたパレットを使用して下さい。錆が発生するおそれがあります。
    4. ニ)充填前の缶や製品使用後の持ち運びの際は、手環を正しく持ち、口金の口径部に指を差し込んで持ち運ぶ事をしないで下さい。(指を切る危険性があります)
    5. ホ)缶に衝撃を与えないように荷扱いをして下さい。変形、破損のおそれがあります。また、缶を引きずると摩滅や突起物による破損などによって漏洩するおそれがあります。
    6. ヘ)パレットに段積みするときは、パレットの板がキャップ部分に当たらないように積んで下さい。キャップ部分に大きな荷重がかかると缶本体・口金・キャップの機能が損なわれるおそれがあります。また、内容物充填後の缶の積み上げにおいて偏荷重になると容器の変形による荷崩れ及び漏洩のおそれがあります。
    7. ト)直火による加熱は、容器性能を損ね漏洩につながるおそれがありますので絶対にお止め下さい。
  5. ラミネート缶(HB・FT・EP・D-PET)、アトロン缶の取り扱い時の注意

    1. イ)内装には合成樹脂を使用しておりますので、高温での充填・保管はしないで下さい。 合成樹脂が変形したり口元の嵌合に不具合が生じる危険性があります。
    2. ロ)アトロン缶への充填の際は、内容物をオーバーフローさせないよう注意して下さい。 また、内容物及び外部の水などが空気抜き穴から入らないように注意して下さい。 缶と内袋の間に内容物などが入り込み缶体を腐食させる危険があります。
  6. 手環の取り扱い時の注意

    1. イ)60kgを越える荷重で引っ張らないで下さい。 手環はグリップ部を正しく持ち、垂直に持ち上げるように取り扱って下さい。
    2. ロ)手環を利用し治具で吊り上げる場合は、適切な吊り具を使用し斜めに吊り上げないで下さい。 偏荷重になると手環が座金から外れ、落下事故が発生する恐れがあります。
  7. その他の注意

    1. イ)容器の安全性を確保するため、容器本来の目的以外には使用しない様にお願い致します。(缶を踏み台代わり等に使用しないで下さい)
    2. ロ)使用済み金属容器はリサイクルされますので、内容物を取り除いた後、関連法令(廃棄物処理法等)に従って処理して下さい。

製造工程表

18L缶製造ラインのご紹介。

無研磨材から作られるクリーンな容器

弊社工場ではクリーンな製造環境を保つための取組みとして、いち早く静電除去装置を製造ラインに取り入れ、使用する鋼材には無研磨材を導入したほか、製造ライン入場の際のエアシャワーや原料搬入・製品搬出・製品出荷用の扉に二重扉・エアシャワーを設置することで、クリーンな製品を供給し各方面のユーザー様から高い評価を頂いております

18リットル缶製造ライン

UN規格&KHK規格
(危険物運搬容器)

危険物を収納する運搬容器としての18L缶に関する情報です。

危険物を収納する運搬容器として金属製容器(18L缶)の各規制

UN規格とは

危険物・劇毒物を船舶で輸送および貯蔵する場合、「危険物船舶運送及び貯蔵規則」に従い、(財)日本舶用品検定協会により行われる検査を受け、これに合格した「UN検査証(unマーク)」が表示されている容器及び包装でなければなりません。「unマーク」を表示した危険物容器は国際的に認められておりますので、この容器に収納した危険物の輸送は、世界の船舶・航空・陸上の全ての輸送機関に原則として通用いたします。

■当社18L缶のUN検査証(unマーク)の表示
当社18L缶のUN検査証(unマーク)の表示

KHK規格とは

危険物保安技術協会により、危険物等に係る災害発生の防止を目的とし、危険物を充填する容器が所定の基準に適合しているか、消防法に基づいた試験確認を行い、これに合格した容器として、「基準適合性表示(KHKマーク)」が表示されます。

■当社18L缶のKHK検査証(KHKマーク)の表示
当社18L缶のKHK検査証(KHKマーク)の表示
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